今年も6 月15 日(土)・16 日(日)の両日、神奈川県自然環境保全センターにおいて
野生動物救護ボランティア講習会が開催されました。令和が始まって最初のボランティア
さんたちを迎える記念すべき講習会です。
TV 番組やFM 放送で保全センターの活動が紹介されたことが功を奏したのか、2 日間で合
計63 名という多くの方々が受講されました。
初日の15 日は事前の天気予報では悪天候が予想され心配しましたが、遅刻者や欠席者も殆
どなく、朝8 時半の受付開始と同時に続々と来場され、予定通り9 時からスタートとなり
ました。
両日とも講習の内容は例年と大きく変わることはなく、午前中に「野生動物関係の法規につ いて」「神奈川県における野生動物救護の現状とボランティア活動」「野生動物を扱う際の衛
生管理」「救護・応急処置と動物の体のしくみ」など、専門的で難しい内容も含む講義でした
が、皆さん熱心に耳を傾けていました。昼休みをはさみ午後は「野生動物救護の理念と目的」
「ボランティア活動の実際」「体験研修」「施設見学」が行われました。ボランティア活動の実
際の講義では、救護の会のスタッフが、受講生の皆さんが今後センターで行う実際のボラン
ティア活動の内容や、救護の会がセンターの外で行っている活動の様子などをパワーポイ
ントを使ってお話しました。
また野生動物救護ボランティアの先輩たちによる体験談やボ
ランティア活動を通して感じたことなどの熱いお話もありました。体験研修では前年まで
行っていた生体の鳥を使った強制給餌の実習は鳥の負担を考慮し行わず、野生動物を保護
する際の初期対応の仕方に変更になりました。初めての試みでしたが写真や人形などを使
い受講生が実際に手を動かす実習でしたので、現実に近い体験として身についたのではな
いでしょうか。
2 日間を通して大きなトラブルもなく、多くのボランティアさんや職員さんの努力のおか
げで滞りなく終了しました。受講生のみなさんは今後3 日間の実習を経て正式にボランテ
ィア登録されます。暑い時期の実習となり大変だとは思いますが、無事に修了され一緒に活
動出来ることを楽しみにしています。