6月13日に救護の会の初夏のイベントの一つ探鳥会を丹沢札掛で開催しました。
曇り時々晴れの心地よい天気に恵まれ気持ちの良い探鳥会でした。
赤・青・黄 を探して 探鳥会報告
6月13日の探鳥会、曇り時々晴れ、気温はあまり高くなく、心地よい丹沢札掛の空気の中でスタートした。参加者5名(責任者は佐藤友哉さん、講師は加藤千晴先生)。目標は赤(アカショウビン)・青(オオルリ)・黄(キビタキ)を観察すること。
札掛の駐車場から林道をさかのぼりながら観察を始めた。白いウツギの花があちこちに目立つ。いろいろな鳥の声が聞こえてくる。分かるのはウグイスの声ぐらいだ。その他はセンダイムシクイ、ミソサザイ、クロツグミなどだと教えていただいた。声はすれども姿は見えない。むせ返るほど生い茂った青葉に隠れている。双眼鏡の活躍する場がない。また鳴き声が聞こえてきた。オオルリやキビタキの声もすると言う。早く姿を見たいものだ。
ふと下を見ると、足元に小さな円筒形の形をした葉がたくさん落ちていた。オトシブミだ。昆虫のゾウムシの仲間のオトシブミの幼虫が中に入っている。言ってみれば幼虫のゆりかごだ。
しばらくして引き返すことになった。前が開けた場所でオオルリの声がした。遠くの梢の先に姿が見える。やっと双眼鏡の出番だ。でも遠すぎて双眼鏡では姿は分かっても色までははっきりしない。フィールドスコープを覗かせてもらった。特徴の青紫色がよく見える。その後近くの木立を移動するアカゲラも見つけた。
道の端にシマヘビがいた。立派な大きさだ。写真を撮ったりしながらしばらく蛇と遊んだ。
駐車場まで戻り、今度は沢沿いの道で観察することになった。狙いはアカショウビン。この道は山ヒルが多い。長靴に何度も山ヒルを見つける。みんな足元を気にしながら歩くことになる。道のそばで白い透き通るような植物を見つけた。ギンリョウソウだ。その姿からユウレイタケとも呼ばれる。漢字では銀竜草で、うろこ状の葉に包まれた白い姿を龍に見立てたものだ。
アカショウビンを期待しながら河原に出た。迎えてくれたのは、キセキレイの高い声とカジカガエルの澄んだ声だった。明るい日差しの中でおいしい昼食をとった。
駐車場に戻ると、電線に二羽のキセキレイがいた。見上げていた目を水平の沢のほうに戻した瞬間、沢の上をキジバトぐらいの大きさの赤い塊がすごいスピードで左から右へ移動した。思わず「アカショウビンだ」と叫んでいた。でも一瞬の出来事で姿までは確認できなかった。幻のアカショウビンとなった。
結局、赤・青・黄はアカゲラ・オオルリ・キセキレイということになった。鳴き声だけで鳥の名前を判断するのは難しい。できるようになるのはいつのことやら。次回は是非アカショウビンの姿を確認したいと思いながらの帰路となった。
姿を観察できた鳥
オオルリ、アカゲラ、アオゲラ、コゲラ、ホオジロ、キセキレイ、ハシブトガラス、トビ、
シメ、ヒヨドリ。
鳴き声だけ確認できた鳥
ウグイス、センダイムシクイ、ヤマガラ、ミソサザイ、クロツグミ、キビタキ、ヒガラ、
キクイタタキ、カケス、アカショウビン、ヤマセミ、ツツドリ、イカル、アオバト。