平成22年度 野生動物救護ボランティア講習会受講生の修了式及び講演会の報告
2010年9月23日 神奈川県自然環境保全センターにてボランティア講習会の修了式が行われた。5月の二日間の講習会と8月末までの三日間の実習を終えられたのは55名もおられた。研修を修了された方に講習会の主催3団体である神奈川県自然環境保全センター、(社)神奈川県獣医師会、NPO法人野生動物救護の会を代表して(社)神奈川県獣医師会 副会長 鳥海弘先生より修了証が手渡され、また保全センター野生生物課木佐貫課長より「野生動物救護ボランティア登録証」が一人一人に手渡された。
感想を問われた修了者の若い男性は、今後もボランティアの活動をしていきたいと抱負を話されていた。
野生動物救護活動を充実させるためには、なるべく多く実践を積みいろいろな経験を重ねていくことが大切だと思う。修了者の多くの方々が今後救護活動を続けられることを期待していきたい。また保全センターや野生動物救護の会は、センターがやや不便な場所であっても、修了者が気軽にたずね救護活動に参加しやすいように工夫する必要があるのかもしれない。
修了式の後、午後2時から4時30分まで講演会が行われた。演題は「もっと知りたい 身近な野鳥」、講師は日本野鳥の会主席研究員の安西英明先生。一般参加可能にしたので多数の参加者があり大変盛況な講演会となった。
安西先生の巧妙な語り口、豊富な知識と経験に裏打ちされた興味深い話、たくさんの映像、羽根などの実物、クイズがあったり景品があったりと参加者をひきつけ満足させる講演会であった。スズメやヒヨドリなど毎日のように見ていて知ってるつもりでも気づかされたことがたくさんあった。いろいろなさえずりや地鳴きの違い、歩く鳥やジャンプの得意な鳥の違い、渡りをするヒヨドリとしないヒヨドリなどなど興味の尽きない講演会だった。参加者は身近な野鳥に近づくいろいろな切り口に気づかされ意欲をそそられたに違いないと思う。