2011年7月28日(木)10時から9名の子供たちと厚木中学校の先生お一人を加え、「野生を学ぶ」環境教育プログラムの一日体験学習が開催されました。
お天気にも恵まれ、涼しい朝のスタート。参加者は県内各地から集まり、上は小学校6年生から下は幼稚園児。まず自己紹介と注意事項の説明を受けて、3人で1グループづつに分かれて、スズメやタヌキ等のグループ名をクジで選びました。
その後グループごとに傷病舎内を見学し、決められた担当箇所のお掃除を体験。餌配り、直接ツバメのヒナを手に取ってのさし餌体験、ふれあい体験ではタヌキを触ったり、抱いたり、チョウゲンボウを手に据えたりと楽しみました。「さし餌をやってみたい人は?」との呼びかけに全員がすぐに手をあげ、「かわいい!、食べたー!」の歓声の止まない時間でした。
午前中の最後の締めくくりは用意された用紙にグループごとに鳥や動物を決め、スタッフから説明を受けながら、動物たちがどこで、どんな理由で保護されてきたのかを書き込みました。
1時間の休憩時間を挟んだ午後からは、放鳥を待っていたムクドリとヒヨドリ合計9羽が子供達の手によって放鳥されました。ワクワク、ドキドキの瞬間に鳥と一緒に駆け出す子供もいました。放鳥後は全員レクチャールームに移動して、神奈川県の生息地図作りです。地図上に森や川、街に住んでいる動物たちの名前をあてながら、カードを置いていきます。そして動物や鳥たちが何を食べているかも同時に勉強。そして、そこに住んでいる動物たちが、人間によって傷ついている事を知り、神奈川県自然環境保全センターの加藤先生のお話しから、センターに保護されてきている動物たちの様子などを聞き、最後は私達にも動物たちの為に出来る事がある事を知りました。
こうして、1日たっぷりの体験プログラムは無事終了。「全部がたのしかった〜!」と云う子供たちもいて私達スタッフも共に楽しい体験プログラムとなりました。
この僅かな体験を通して参加された子供たちが動物の体温を肌で感じ、普段なかなか出会うことのない動物たちではあるけれども時には人間のせいで傷つきながらも共に暮らし、生きている事を少しでも、感じこれから動物達の立場に立って考えてゆけるようになってほしいと願いながらプログラムを修了。
子供達の素直な反応を受け、私たちの勉強にもなる良い1日となって終わりました。また、加藤先生を始め野生生物課の皆様のご協力にも感謝します。
アンケートの抜粋です
●いやだな〜と思った事は?●
「野生を学ぶ」一日体験学習