樹洞性鳥類の講座 報告
樹洞性生物の第2弾として今回は鳥類編の講座を1月14日(土)に行いました。
講師に日本鳥類保護連盟の藤井先生をお招きして、樹洞を使う鳥たちの話をしていただきました。
午前は部屋の中での座学講座、午後は野外で樹洞を探しながらの講座でした。
参加者は39人でどの様な鳥たちが樹洞を利用しているのか、巣箱は必要か?また巣箱を取り付けた後にはむやみに覗くと、その後はほとんどヘビなどの外敵に捕食されてしまうという話や、巣箱の中の状態で無事巣立ったか途中で何者かに捕食されてしまったかが分るなど、調査研究をしている方ならではの興味深い話も聞くことができました。
昨年10月に行った「樹洞性哺乳類の講座」と今回の「樹洞性鳥類の講座」で樹洞性生物の講座のシリーズは終了となります。
それぞれ講師の先生にお越しいただき、専門的かつ大変興味深いお話を伺うことができましたし、野外施設で行ったフィールドワークでは、実践的な調査方法や、野生生物の生息地に近づく際のマナーなど、室内では知りえない多くのことを体感することが出来ました。
参加者の皆さんには、今回学んだことを、今後も巣箱掛けを始めとした樹洞性生物の調査・保護活動に生かしていきたいと思います。
救護の会では、このような有意義な講座をこれからも開講し、皆さんに学んでいただける場を広く提供していきたいと考えています。
以下は当日講座に参加された方の感想です。
○野鳥の観察会ははじめての経験でした。
今迄気づかなかった事に色々発見があり、ほんとうに楽しい時間でした。
関係者、講師の先生、ありがとうございました。
○事前に説明を聞いてからフィールドに出たので良かった。
ただシーズン的に鳥の少ない時期なので、定期的にまた同様の企画があると良いと思った。
○講義は良かったのですが、フィールドでは人数が多すぎて残念です。
○巣箱についてはほとんど考えた事はなかったのですが今回の講義で考えるきっかけを頂けたのは良かったと思います。
○樹洞性鳥類がこんなにたくさんいたとは思いませんでした。
巣箱に対する見方も考えた方も興味が増しました。
巣箱の取り付けにこれほど注意をはらわなければならないのか、気がつきませんでした。
ありがとうございました。
2012年1月14日(土)樹洞性鳥類の講座報告