平成23年度傷病鳥獣救護講習会
島根県獣医師会からの講演依頼を受け、2月14日島根県出雲市において神奈川県自然環境保全センターの加藤先生とともに野生動物救護の会、渡辺が野生動物たちとどう向き合っているかを熱く語って来ました。
始めに、「神奈川県の野生動物救護の現状」に関して加藤先生が講演され、続いて、渡辺が「一頭一羽でも、多くの野生復帰を目指して」と題して救護の会の活動紹介や、傷つく野生動物の現状、野生復帰のためのリハビリの様子などを、写真やビデオを用いて講演しました。
最後に島根県農林水産部森林整備課鳥獣対策室、古志野成則氏が「島根県の野生鳥獣救護の現状」について講演されました。
聴講して下さったのは、島根県立出雲農林高等学校2年生38名と県の職員、鳥獣保護員など36名で、みなさん熱心に聞き入っていた様子でした。
閉会時間ぎりぎりまで、多岐にわたる、沢山の質問を受け、野生動物への関心の高さが伺えた意義のある講習会になったと思います。
後日、参加された出雲農林高等学校、動物科学科 教諭の長島先生から感想が届きました。
出雲農林高校動物科学科では「命」を学科のメインテーマとして学習しています。
毎日の動物飼育を通じて命と向き合い、命について考える。
生命の誕生を見ることもあれば、最期を看取るときもある。
また、私たちが生きて行くためにまだ生きられる命を終えさせる時もあります。
ですから産業としての動物の利用方法、飼育方法、理念についてと社会動物としての
動物活用、飼育方法、理念についてその両方について幅広く学習しています。
今回、貴重なお話しを聞かせていただき大変ありがとうございました。
講演の中で、生徒たちの印象にもっとも強く残ったのが猛禽類の野生復帰動画でした。
渡辺さんの映像を見て「私たちにも出来るのではないか」と口々に言っておりました。
日頃の学習では伝えきれないことを聞かせていただき大変嬉しく思います。
また、14日午前には、島根県の野生動物救護に携わっている「NPO法人 しまね野生鳥獣救護ボランテイア」の竹下理事長にもお会いし、救護施設の見学、島根県の救護状況など有意義なお話を伺う事ができました。
この講演会を計画され、忙しい中準備等をされ、私たちを呼んで下さった、島根県獣医師会の方々及び、吉川常務理事に、この場をお借りして感謝申しあげます。
これを機会に、これからも島根県と神奈川県が、野生動物救護において連携して行けたらと思います。
2012年2月14日(土)島根県傷病鳥獣救護講習会の報告