道のべの木槿は馬にくはれけり・・・芭蕉
9月19日、金色の田んぼの間を抜けて、伝統と趣のある校門の伊勢原市立高部屋小学校に到着しました。迎えてくれたのは広い校庭と立派な桜の木。
この日、私たち<野生動物救護の会>は、本校の3年生を対象に環境教育の一環として「身近な野生動物が、人間の生活によって傷ついていることを知り、自分たちができることについて考えを持てるようにする。」という主旨のもと、出前授業を行いました。
最初に、身近な野生動物を知ってもらうことを目的に、子どもたちから知っている動物をあげてもらいました。哺乳類の名前は上がったのですが、なかなか鳥類の名前が出ませんでした。次に人間との関わりを具体的に知ってもらうため、寸劇を2本。2本目については子どもたちに演じてもらいました。
そして、本題である保護されてくる野生動物の現状をパワーポイントを使って子供たちに説明し、保護原因の大半が人間の暮らしと大きく関係していることを気付いてもらうこと、自分たちに何ができるかを考えてもらうこととしました。
最後に、「手のひらを太陽に」の替え歌を全員で大合唱。同行したチョウゲンボウのけいすけ君とコミミズクのロン君とご挨拶をして活気ある授業となりました。
全体を通して感じたことは、子どもたちが真剣に聞いてくれたこと、それでいて意見を求めると、どんどん手を挙げ、自分の意見を言える・・・そんな子どもたちを見ていて、頼もしく未来の野生動物も託せるのかなあと思いました。どんな難しいのではと思えることも伝えようという思いがあれば、子どもなりに理解しようとしてくれることがわかりました。子どもの時からのこういった環境教育の大切さを身に染みて感じた一日でした。
ご協力くださった皆さま方、本当にお疲れ様でした。ありがとうございました。