暦の上では秋ですが、まだまだ日中は暖かい10月16日。七沢自然ふれあいセンターでは厚木市立清水小学校の4年生の林間学校が行われていました。野生動物救護の会はそこに「いのち」と向き合う環境教育の勉強のお手伝いにと出向きました。
 まず初めに、身近な野生動物について動物種の説明をしながら、保護対象だと思うか否かを挙手してもらいました。子供たちはスズメやタヌキなど身近に感じる動物ほど保護対象ではないと認識していたようで、実は在来種は全て保護対象(神奈川県では現在カラスのみ対象外)だと説明したところ、「えー?!」という驚きの声も聞こえました。
 次に行われたのは寸劇。ネコ傷に関するを先生方に、釣り針に関する寸劇を子供たちにやってもらいました。 本題の神奈川県における野生動物の保護の現状はパワーポイントにて説明。ほとんどの原因に人間が関わっている事を理解してもらい、おさらいとしてこれらに対する対策案を発表してもらいました。カーテンを閉める、ネコを家で飼う、釣り糸を捨てないなど、適切な案が続々と飛び出し、さすが4年生といった感じでした。
 その後、「手のひらを太陽に」の替え歌を合唱し、ツバメ、チョウゲンボウ、コミミズク、タヌキといったエデュケーションアニマルを実際に順番に見てもらいました。 質疑応答では野生動物の生息状況や人獣共通感染症に関する質問など、なかなか高度な質問まで飛び出しました。最後に各クラスごとにヒヨドリたちの放野に立ち会ってもらい、環境教育は終了となりました。
放野前のヒヨドリが入ったかごに出来る限り近づこうとするその姿勢からも、関心度の高さがうかがえました。 どの項目に関しても、みんな真剣に考え、積極的でなお且つ楽しそうに私たちの問いかけに答えてくれていました。これをきっかけに、家族や友達と野生動物について少しでも話し、興味を持ってもらえたらなと思います。

清水小学校環境教育の報告
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