秦野市のくずはの家から私たちの会に羽根標本つくりの作り方を教えてほしいとの依頼がありました。
秦野市のイベントで私たちの会が作った羽根標本を見ての依頼のようです。
私たちも試行錯誤の中での作品なのであまり自信はなかったのですが、それでもという事で伺いました。
くずはの家は以前にも行ったことはあるのですが、くずはの広場の中にあり、自然がとても豊かな森の中に建物があります。
1月17日くずはの家の鳥チームの方々がすでに10人ほど集まっていらっしゃいました。
皆様鳥の羽には大変興味を持っておられました。
まず、3つの班に分かれてもらいそれぞれが担当について始めました。
鳥は、コジュケイ、ツグミ、シメです。
はじめに鳥の写真を撮り、ノギスを使って鳥の計測をします。全体の大きさ、翼の長さ、くちばし、足の関節から指の付け根までの骨の長さ(?蹠長)、などを計測していよいよ羽を抜く作業に入ります。雨覆いから順に抜いていきます。それぞれの部署が分るように紙などに飛ばないように順番に置いていき、それらをきれいにレイアウトをしながら貼っていきます。
レイアウトはそれぞれの班の特徴などが出て面白かったです。片方の羽が終わると反対側の羽の作業に入り、尾羽,下尾筒、上尾筒、頭,お腹、とその他に特徴があればその羽を抜いて貼っていきます。
かなり根気のいる作業ですが、皆でやっているといろいろ勉強になります。
一人でずっとやっていると、どういうわけか暗くなる作業です。
一見、残酷のように思えますが、保護されて治療の甲斐なく死んでしまった鳥たちを羽根標本で残すことによって、羽の仕組みや、役割、また野外での羽根を拾ったときの鳥の種類の同定など皆が学べることがたくさんあるのではと思っています。
作品は3組がそれぞれ個性豊かに出来上がりました。
参加された方々も鳥に詳しいので大変熱心に取り組んでいました。
私たちの技術がお役に立てたかなと思っています。
これからももっと良い作品になるよう取り組んでいただけたら嬉しいです。

*ブログでも紹介されてます。他の写真もありますのでよかったら見て下さいね。

くずはの家、羽根標本講座の報告
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