毎年恒例となった、「野生動物を学ぶ 夏休み子ども体験教室」を今年も2017年7月29日(土)、神奈川県自然環境保全センターにて開催しました。
参加してくれた子どもたちは男子1名、女子6名の計7名。朝10時にそれぞれ自己紹介をし、手袋をしたり長靴を履いて身支度を整えてからスタートしました。
まず最初に全員で野生動物の保護されているエリアを見学し、その後3班に分かれて、動物たちの小屋の掃除を体験しました。掃除の後は綺麗になった小屋の中の動物たちに餌を配り、自分たちが与えた餌をガツガツと食べる姿に釘付けになっていました。最初は動物の小屋に入るのもおっかなびっくりの様子でしたが、慣れるとスタッフと一緒にスムーズに行動する事が出来ました。そして、職員さんの指導の元、自分で餌を食べられないツバメのヒナなどにピンセットでヒナの口に餌を入れてあげる強制給餌も体験しました。その後、タヌキ・オオコノハズク・ササゴイに実際に触りながら、その動物たちの詳しい説明を聞き、午前中の活動は終了となりました。
お昼には全員揃ってお弁当を広げ、和気あいあいと食事を楽しみました。
午後は無地の白い手ぬぐいに、鳥の羽や木の葉、動物の足跡スタンプなどを使って、思い思いにアクリル絵の具で絵付けをし、各自カラフルで個性的なオリジナル手ぬぐいを作りました。
その後、保全センターにヒナの時に収容され、大きくなったムクドリ6羽を皆の手で放野しましたが、いつまでも地面を歩き回り、中々飛び立たないというハプニングに、笑いが起こる場面もありました。
放野の後は、レクチャールームへ移動し、?×クイズ形式で身近に住んでいる野生動物の怪我の原因を学んだり、獣医さんから神奈川県の野生動物救護の現状をパワーポイントの写真やイラストを見ながら説明してもらいました。また、野生動物の怪我を少なくする為にはどうしたら良いのかを皆で考えました。
最後に、各自、自分の作った手ぬぐいを持って記念撮影をしてこの体験教室は終了しました。
当日は朝から太陽が照りつけ、とても暑くなりましたが、皆さんが楽しそうに野生動物たちについて学ぶ姿を目にし、私たちスタッフもやりがいを感じられる1日となりました。
今後もこのようなイベントを行っていく予定ですので、たくさんの参加者が集まってくれると良いなぁ、と思います。