台風の為、7月28日から8月11日へ急遽変更となりましたが、子供12名(保護者12名)と多くの方に参加して頂きました。
午前中は、体験教室初の試みで、羽根標本作製を行いました。今回はツバメの標本ですが、まずは参考の為、大きいサイズの野生復帰できないトビに登場してもらい、トビや羽について説明。本物のトビに、″わぁ!"と盛り上がり、積極的に触っていました。そして作業開始です。今回の標本はツバメのイラストの上に、右翼と左翼の初列、次列、三列風切羽と、尾羽を一枚、一枚貼り付けて行きます。初めの右翼は慣れない作業になかなか上手く貼れず、苦戦する子もいましたが、それでも、″自分でやりたい!″とみんな、頑張って作業を続けていました。左翼になると、慣れてきてスピードも上がり、スムーズに行っていました。尾羽も貼り付け、各部の名称のシールなどを貼ってフレームに入れて出来上がりです。同じツバメですが、個体差などでそれぞれに色や大きさに違いがあり、子供達は他のお友達の作品と見比べていました。今回の標本は翼の形になっていて子ども達にもわかりやすく、出来上がった満足感もあったのではないかと思います。
次に鳥や動物たちの好きな写真や自分で描いた絵で缶バッチを作成、気に入った様子で、すぐに洋服に着けていました。
昼食後、痕跡チームの動画を見ながら、W映っている動物達がどんな気持ちかな?″という質問に、″お腹がすいたなぁ、早く家に帰りたいなぁ、誰かいないかなぁ?″など元気よく答えが返ってきました。傷病舎の見学、傷病鳥獣のお話では、3班に分かれて、鳥の名前やセンターに来た理由などを、暑く蚊も多い中、保護者の方々も一緒に聞きながらまわりました。ふれあい体験として、餌の説明、さし餌の見学、鳥カフェやトビ小屋へ餌運びの体験、そしてササゴイ、チョウゲンボウ、カワウに協力してもらい、実際に触ってもらいました。餌の鶏頭を見た時にはとても反響がありましたが、みんな積極的に体験してくれました。最後に野生動物の保護原因をパワーポイントで説明、質問にも元気に答えてくれ、傷つく動物たちを少なくする為に、私たちにどんなことができるかを考えてみよう、と締めくくられました。
とてもリラックスした雰囲気で、積極的に、活発に声も上がり、一人で参加されたお子さんもすっかり仲良くなって良い夏休みの一日になったのではないかと思います。
保護者もご参加頂いたことで、家に帰ってもこの体験で学んだことがご家族の中で話題になると良いなと思いました。
今回の羽根標本作成には事前の準備が必要の為、羽根標本チームをはじめ、たくさんの方にご協力を頂きました。ありがとうございました。また、今後も普及啓発の一環として行っていきたいと思いますので、次回は皆さんもぜひ、一緒に参加してみませんか。
第6回「第8回「夏休み子供体験教室 野生を学ぶ」」の報告