花冷えのする3月30日、自然環境保全センターで小学生を対象とした自然教室が開かれました。例年より寒いと言っても雨もふらず、子どもも保護者もやる気満々でした。
午前中は野外施設における自然観察。なかなか鳥が見つかりません。
今回は初めて哺乳類の足跡探しも含めた内容で、子どもたちの興味は徐々にこちらに移っていきました。雨が降って何日かしてできたちょうどよい具合のぬかるみに二本の蹄の跡が…。しゃがんでじっと観察します。ここで目をつけた足跡をプラスチックの板で囲い、石膏を流し込んで型を取ります。固まるまで30分。再び野鳥観察に出かけます。
そこで沼を挟んで木の上にアオサギを発見。フィールドスコープで見て確認。アオサギは顔を伏せじっとしていました。
少ないと言いつつもこの日観察できた鳥は、ウグイス、エナガ、カワラヒワ、コゲラ、コサギ、アオサギ、コジュケイ、シジュウカラ、スズメ、ハシブトガラス、ヒヨドリ、メジロ、ヤマガラで、声だけ聞けた鳥はアオジ、カワセミ、と計15種にのぼりました。
お昼を挟んで傷病舎見学。オオタカの羽根の立派な模様に驚き、「この鳥はどこが悪いのですか」と質問したり、全員が熱心に説明を聞いていたことが印象に残っています。
つばさを骨折して包帯を巻いているダイサギとふれあいの時を持ち、優しく鳥をなでていました。
その後レクチャールームで動物クイズ。人間の「ひじ」は、シカのどこに当たるでしょう? など大人でも一瞬考えてしまうようなためになる難問でした。更にためになる痕跡の話を交え、足跡ストラップの作成に入りました。
大きな透明シートにタヌキ、アナグマ、キツネ、テンなどの足跡を油性ペンで書き、オーブンで加熱し紐を通すだけでかわいいストラップが出来上がり。皆夢中になって終わりの合図があっても手を休めませんでした。
記念写真とストラップ、お土産を持ってイノシシなどの足跡の石膏標本をかかえ達成感あふれる楽しげな表情で探険隊を解散しました。
スタッフの中にもこの春社会への巣立ちを迎えるものもいて、なんとも慶ばしい春の一日でした。
第7回「わくわく野鳥探検隊」の報告