----以下Mproブログから引用----http://mprojectsakura.blog113.fc2.com/

この出来事の始めは約2か月前、6月9日PM4:50に遡ります。
相模川の河原でゴミ拾い活動をしていたスポーツクラブの小学生達が
何か不自然なポリ袋に気が付きました。
持ち上げてみるとかすかにピーピーと声が聞こえてきます。
慌てて開けてみると生後4~5日の「ムクドリ」の巣内ヒナ5羽が
捨てられてぐったりとしていたそうです。

引率の女性から通報を受けた相模原警察署が保護してくださり翌10日センターへ
運び込まれました。
(6月11日付け朝日新聞の朝刊に掲載されました)

センターに保護されたヒナは職員さんとボランティアさん達に守られ
保温箱の中ですくすくと育っていきました。

そして6月23日、保温箱を出たヒナたちを救護の会のボランティアY.Eさんが
短期飼育預かりして下さいました。
1日に5回の差し餌、初めての経験で大変だったと思います

7月1日センターに戻ったヒナたちは見違えるように大きくなり
飼育室の中を飛び回り始めました。
8月に入るともう飼育室では狭くなってきます。
しかもこの時期はツバメなどの他のヒナも一斉に飛ぶ練習を始めます。
飼育室の中はもう大混雑です
そこで出番なのがボランティアさん達の力作、≪鳥カフェ≫です

広い場所で思い切り飛行訓練を積んだヒナ、否もう立派な「ムクドリ」たちのために、
救護の会では放野に向けての準備が始まりました。

まず第一にヒナを拾ってくれた小学生達の手で放野をして欲しい・・・それが私達の
一番の願いでした。
生命の大切さ、小さいもの、弱いものへのやさしさ・・・それを身をもって
体験して欲しかったのです。

そして夏休み最後の8月31日、保護された相模川沿いの森でヒナを拾ってくれた小学生を
含むアドベンチャークラブの子供達とボランティアさん達と一緒に無事放野をしました

前日までの大雨とはうって変わった青空の中へ元気に飛び立っていった「ムクドリ」たち。
自分の手のひらの上の「ムクドリ」のぬくもりと飛び立つ瞬間の羽ばたきを
子供達はきっと忘れないと思います。
命を守ることの大切さ、思いやることの大切さを少しでも伝えたい・・・そんな私達の活動が
実を結んだ瞬間です

(9月1日付け朝日新聞の朝刊に掲載されました)

ちょうど一年前の7月4日、箱根でイワツバメの集団営巣群が撤去され自然環境保全センターへ運ばれてきた日です。

今度はムクドリのヒナが運び込まれました・・・・・・・

生命(いのち)

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