■散歩の途中、道ばたに巣立ち雛が落ちているのを見つけたり、庭の植え込みの中に雛がうずくまっているのを見つけたら。
雛たちは何か理由があってそこにいるのです。
基本的に元気な巣立ち雛に迷子はほとんどいません。
手を差し出す前に
HINT!:私たちの身近に棲んでいる鳥の巣立ち雛たちは上手に飛べません。ほとんどの人は巣から華麗に飛び立つ巣立ちを想像しますが、実際は巣から落ちるようにして巣立つのです。そして少しずつ飛び方や餌の採り方を覚えていきます。
HINT!:親鳥がそばで見守っているかも知れません、周りをよく見ましょう。雛を呼ぶ鳴き声が聞こえていませんか? しばらく遠くから観察してみましょう。人がそばにいると親鳥は怖がって雛のそばにやってくることが出来ません。また、雛たちのために餌を集めるのに必死で親鳥はとても忙しいのです。その間雛は物陰に隠れていたり、好奇心旺盛な雛は人の目につくところに出てきてしまうこともあります。親元に帰してあげましょう。
道ばたにいて車にひかれてしまう恐れがあるときは、出来るだけ近くの木の枝など安全なところに移動してあげてください。猫など外敵がそばにいるときは追い払い出来るだけ近くの安全な場所に移動してあげてください。時間があるのなら十分に離れた場所で見張りをしてあげるのがよいでしょう。
羽をふくらませて元気がなかったり、ぐったりしているときは、具合が悪い証拠です。車とぶつかったり、餌が獲れなかったり、何らかの理由で怪我をしているかも知れません。雛の状態を観察しましょう。体に傷や出血がある時は交通事故か他の動物に襲われてしまった可能性があります。事態は急を要します。GO-7へ進んで下さい。
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しかし、体にひどい傷や多量の出血がある雛は救護しても助かる見込みはとても少ないです。自然に任せるという選択肢も考えましょう。
■ 赤裸ヒナ(巣立ち前の羽毛が生えていず目が開いていないようなヒナ)が落ちていたら。
兄弟の生存競争に負けて巣から落とされることがあります。
HINT!:その年の餌の量によって親鳥は全ての雛を育てると餌不足になって生き残るだけの十分な成長をさせてあげること出来ません。野鳥たちには弱い雛を巣から落とすことで自らの生き残りを賭けるという究極の選択をすることもあります。
HINT!:残酷かも知れませんが、巣から落ちた雛は他の生物に食べられることで「命を受け継ぐ」という重要な役目を負っていると考えることも出来ます。
誤って落ちてしまった事も考えられます。鳥にとっては余計なお世話かも知れませんが、巣が見つかれば戻してあげるという選択肢もあります。体が冷えると危険ですので、出来るだけ早く巣を見つけ他の雛を驚かさないようにして戻してください。(小鳥の巣はとても見つかりにくいものもあります)
しかし巣も見つからず、どうしても助けてあげたい時はGO-1へ進んで下さい。
巣ごと落ちているのを見つけたらGO-3へ進んで下さい。
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